AFNの気象情報


AFNを見ていると、画面端に、何かの略語の様なものが出ている事があります。これが現在の気象情報です。但し、米軍のウェザーセンターが独自に出している物ですので、気象庁のそれとはまた別です。
 

Sea Conditions
画像左下、「EW-C」ですが、これは「Sea Conditions」と呼ばれるもので、海上に関して注意報、警報が出ている時に出てきます。
意味ですが、
最初の文字「E」または「W」は、沖縄本島の東側、西側を表します。2文字目も同様です。
ハイフォンを挟んで次の文字は、海の状況を表します。
Cは「Caution」で、事故や怪我をする可能性があるという状況。具体的には、突風を持った18ノット以上の風が6時間以上観測されているか、又は他の危険な状況が観測された場合だそうです。
Wは「Warning」で、生命の危険にさらされる可能性が有るという状況。突風を持った25ノット以上の風が3時間以上吹いている状態、又は他の危険な状況が観測、報告された場合だそうです。
以上より、画像の「EW-C」の意味は、沖縄本島の両側で海上注意報が出ています、という意味です。
他に「SC-R」もしくは「SC-Red」という表示が出る事があります。これは特に危険な状況で、島の東西に関係なく全島的に出される警報です。海上では生命の危険や大けが、大事故がおこる可能性の有る状況の時に出されます。具体的には、突風を含んだ34ノット以上風が3時間以上観測されている時、又は台風時に出されています。この時には絶対に海に出てはいけません。
ちなみに「SC」は「Sea Conditions」の略です。

 

Tropical Cyclone Conditions of Readiness(TCCOR)
次ぎに「TC-」ですが、これは台風の時に出される警報で、「Tropical Cyclone Conditions of Readiness(TCCOR)」と言われる警報です。意味は次の通りです。
TC-4
72時間以内に50ノット以上の風を持つ台風が来る可能性があり、食糧や水を用意しましょう。
TC-3
48時間以内に50ノット以上の風を持つ台風が来る可能性がありますので、庭に出している物をかたづけてましょう。
TC-2
24時間以内に50ノット以上の風を持つ台風が来る可能性がありますので、外にある、風で飛ぶ可能性の有る物は、屋内に入れてください。
TC-1
12時間以内に50ノット以上の風を持つ台風が来ます。学校は閉鎖されます。水、食糧、電池等をチェックしてください。
TC-1C (Caution)
34〜49ノット以上の風が吹いています。12時間以内に50ノット以上の風が吹く可能性が有ります。緊急の軍作業以外は外での作業を中止して下さい。また、通常勤務の人は帰宅して下さい。
TC-1E (Emergency)
50ノット以上の強風が吹いています。停電の可能性もあります。屋外活動は禁止されます。ラジオやテレビで台風情報に注意して下さい。
TC-1R (Recovery)
暴風域は過ぎ去りましたが、まだ34〜49ノットの風は吹いています。修理チームを除いて、屋外には出ないでください。
TC-SW (Storm Watch)
台風は過ぎましたが、台風がもたらした損害が残っている可能性があります。注意して通常活動を再開して下さい。
All CLEAR
台風は通過しましたが、嵐の被害に注意して下さい。学校は再開されます。

 
 
警報の他に、気象情報のテロップが流れる時もあります。
 
 
定時の気象情報では、沖縄以外に、他府県の米軍基地、韓国、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリアなどの天気予報が流されます。米軍機の離発着のある所でしょうか。
 
 

 
 
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