2階の展望デッキからは、海中道路と勝連半島を望むことができます。 「海の文化資料館」に、この海中道路の現在までの経緯が説明されていました。 平安座島から勝連半島の約5kmの間を、戦前はサバニなどの小型船で通っていたそうです。戦後は少し大きな連絡船が作られたり、ダックとよばれる米軍の水陸両用車での輸送や、米軍払い下げの軍用トラックで走っていた時代も有ったそうです。 島と半島の間は水深が浅かった事もあり、離島苦を解消するために、島民手作りの海中道路工事が始まり、米軍がブルドーザーを貸与したりして協力していた様ですが、残念な事に台風で一部埋め立てていた道路が流され、頓挫してしまう事になってしまいます。 その後、島にガルフ社の石油基地を誘致して、ガルフ社の手で悲願の海中道路が完成する事になるのですが、このデッキから、ウィンドサーファー達や潮干狩りの人々が集う海中道路を見ながら、当時の島民による「プロジェクトX」を想うのも良いかも知れません。 |