FM沖縄

別に放送局がどこにあろうと関係ないのでしょうが、キャンプキンザーの閉鎖してあるゲートの前、周りは殆ど何も無い、うら寂しい所に立地してます。
で、このFM沖縄ですが、元々は1957年12月に始まった、キリスト教放送局、FEBC極東放送(コールサイン KSAB(英語)、KSDX(日本語))が前身。極東放送とは言っても、FENとは全く違います。(米軍とは関係が深かったみたいですが)。
当時、日本語と英語にて、神様の有りがたいお話だけでなく、割とくだけた番組や沖縄民謡の放送もあったとの事です。
1960年に電気のショートで火災を起こしたりしてます。タコ足配線は止めましょう。
1961年1月に中国語で中国向けキリスト教放送を、コールサインKSBUにて開始。
1972年の復帰後、日本の法律により、この手の宗教放送局及び海外向け放送局の存在が許されなくなり、FEBC自体は韓国済州島へ移動、沖縄の放送局は、極東放送という名前のままで日本語はJOTFで中波にて商業放送局へ移行。中国向け海外放送は廃止。英語放送はJOFFに変更し、駐留軍向けキリスト教放送として放送されていたそうですが、1976年廃止。
沖縄の中波には既に、琉球放送、ラジオ沖縄の2局の商業放送局が有った為、1984年9月にFMへ移行、コールサインJOIU−FMとして現在に至ってるそうです。
今では脳天気な番組ばかり(失礼)放送してますが、なかなか深い歴史の有る放送局です。

★FM沖縄
http://www.fmokinawa.co.jp/

★Far East Broadcasting Company
http://www.febc.org/
HISTRYには、復帰前のFEBCの記述もあります。
★FEBC online キリスト教インターネット放送
http://www.febcjp.com/

沖縄FMの立地の理由が判りました。
この場所は元々、キャンプ・キンザー内の軍用地で、前身のFEBCは米国の海外放送VOA(Voice Of America)と密接な関係が有り、当時キリスト教放送という立場で、アメリカの対中国への宣伝工作の一躍を担っていたらしいです。

今でこそ普通の民間FM局ですが・・・う〜ん・・・かなり特異な放送局だった様です。