伊佐浜の土地闘争

第二次世界大戦が終わり8年も経とうとしている1953年、在琉米軍が朝鮮戦争及び冷戦による基地拡張の為、宜野湾市の通称伊佐浜という地区で、土地の強制接収を行った事が有ったそうです。
沖縄戦で家や生活基盤を無くし、強制収容所からやっと元居た場所に帰ってきて、家を建て、農地を耕し、ようやく落ち着きかけた所でこの事件・・・。
明渡期限の日、住民及び反対派グループの抵抗が激しく、米軍側は一端帰ったものの、数日後の早朝、銃剣を持った武装兵士とブルドーザーで、強制的に退去させられてしまったそうです。
追い出された住民は、暫く近所の小学校で避難させられた後、元収容所跡へ行き、殆ど補償も代換地の指示も無いまま、またゼロから生活を作り直していったそうです。
沖縄県人に海外移住者が多いのは、戦争で米軍基地に土地を取られ、帰る場所が無くなり、移民になっていた様人も多かったそうです。

こういう話は、私、沖縄で初めて知りました。他に第二次世界大戦中の戦争マラリアの話とかも・・・。伊佐浜の件は戦後の話とは言え、何でこういう事実を学校で教えないのか・・・。
毎年終戦記念日前後になると、繰り返し繰り返し上野動物園の象の話がテレビで放送されてますが、もっと他に放送しなければならない事が沢山あるんじゃ無いかと思った次第・・・。
なお、この時強制収容になった土地は、現在キャンプ・フォスターの一部になっているそうです。

 
 
沖縄発 役に立たない写真集