沖縄縣護國神社

沖縄の玄関、那覇空港からの通り道、大きな鳥居が目に付きます。沖縄でこれだけ大きい鳥居が有るのは、他にはトリイステーション位です。
ここは、日本全国にある護國神社の沖縄版になります。

何気なく南国風になっています。

沖縄では殆どみられない、本格的な神社の建物になっています。
ここは戦前、日清、日露戦争等にて、日本の為に犠牲になられた方々をお祀りする「招魂社」として作られたあと、1940年に内務省令第407号を以て、指定護國神社となったそうです。
ここもやはり、1945年4月、戦災にて被害を受けていますが、1959年に仮社殿が建立され、東京の靖國神社より御霊代を奉移し再建の第一歩を踏み出しています。
1965年には今の社殿が完成し、現在に至っているそうです。
以下説明板より
「御祭神は郷土関係靖国の御霊を合祀する他、戦争の犠牲になった郷土出身一般住民を始め、遭難学童及び文官関係戦殉者の御霊を含め、11万1660柱、大東亜戦争中沖縄の陸上、近海空域に戦死された本土各都道府県出身の旧軍人軍属6万7568柱を合祀し、御祭神17万9200余柱となった。」

狛犬です。なんとなくシーサー風です。というか、獅子。

この鳥居ですが、昭和14年に京都霊山護國寺の第一鳥居として建立されたそうですが、昭和41年4月に沖縄縣護國神社に寄贈され、再建立されているそうです。

左右に建っている大灯籠ですが、裏には「富國徴兵保険相互會社」となっています。横のキズは、弾痕かもしれません。

また、表にある沖縄護國神社の標柱も、裏には、陸軍大将 鈴木孝雄書と書かれています。

私は、現在の護国神社に対して、どうのこうのと言うつもりはありませんが、アメリカ軍による統治下の時代、先の沖縄戦に於いて膨大な犠牲を強いられた沖縄にて、護国神社が再建された上、旧軍の時代を示す物も残されている事は、やはり大きな驚きです。

元旦の護国神社

 
 
沖縄発 役に立たない写真集