王国歴史博物館

城下町の中にある博物館です。世界中の獅子、シーサーの展示は、こちらだけしか無いでしょう。

シーサーは元々、紀元前6000年頃、エジプトで大量に作られたライオンの像が原型だそうで、それが北上し、ヨーロッパに、また、シルクロードを通じて東方へと伝わっていったとの事です。
像自体も、エジプト、ヨーロッパ、中近東では、元々のライオンの原型を保っているそうですが、ネパールあたりからだんだん崩れはじめ、想像上の動物と化し、中国では「シンハ」、インドネシアでは「バロン」となっていったとの事。まるで伝言ゲームですね。
中国を通じて「シンハ」が沖縄に伝わって「シーサー」になり、同じく日本に伝わったのは「狛犬」になっていったそうです。ですから、シーサーと狛犬とは、実は兄弟だった様です。
なお、よく屋根の上に乗っているシーサーは、明治以降、瓦葺が普及し始めてからブームになったそうで、そうそう古い伝統では無い様です。

近年のシーサーは、対になっていますが、元々は必ずしも対になっている物ではなく、阿吽の形をしているとう物でも無かった様です。シーサーも年々進化していっている様ですね。

 
 
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