沖縄でよく見る、石敢當です。 「石敢當」または「泰山石敢當(当)」と書かれている石で、元々は中国の風水思想から来た物らしく、「泰山」は中国の険しい山の名称で、険しすぎて魔物も近づかないという事から来ていると言われ、また、「石敢當」は、魔物を「敢えて当てる石(又は、石に敢えて当てる)」という事から来ていると言われています。他に、「石敢當(又は敢當)」という、とても強かった武将がおり、その名前を書いた物という説も有る様です。
設置場所はT字路やY字路の直進道路突き当たりにある塀や、十字路の角などで、それぞれ意味は、直進する魔物をこの石に当て、家に入らない様にする為とか、道路が交差する所は、魔物や妖怪が集まる場所だから、その妖怪が侵入してこない様に、とかといった物があるそうです。 今考えてみても、道路の交差する所では交通事故が多発していますので、この思想は正しい物と思われます。
材質についてですが、これは特に決まりは無く、立派な石に刻まれた物もあれば、コンクリートブロックにマジックなどで書かれただけの物もあったり、応急処置かも知れませんが、ワープロで「石敢當」と書かれた紙が貼ってあるのを見た事も有ります。
今では沖縄オリジナルと言った感じもありますが、古くは日本各地に分布していた様で、現在でも所々に残っている様です。また、この中国の「石敢當」の影響を受けた物が、日本での道祖神と言われているそうです。
写真の石敢當の頭にはシャコ貝が乗っていますが、貝にもまた、魔よけの力が有ると言われており、家の門などに置かれていたりします。石敢當にシャコ貝。魔よけの2段形です。右に有る青い物は沖縄タイムスの新聞受けです。こちらは魔よけでは有りません。 |