川崎重工

川崎重工グループ、モーターバイクやジェットスキーを始め、航空機やロケットなどの航空宇宙事業、新幹線や各種列車車両、巨大船や潜水艦などの川崎造船、各種産業プラントなどを造る、日本を代表する企業グループの一つですが、ここが歴史上、意外と沖縄とは深い関係が有った様です。

川崎重工の創造者、川崎正蔵氏ですが、1837年、鹿児島の商家に生まれ、独学で英語など学問を修得し、長崎に出て貿易商の修行を積みました。
その後、大阪で海運業を始めましたが、これは失敗に終わります。1862年に薩摩藩士が設立した琉球の砂糖を扱う会社に入り、1873年には大蔵省から委託されて琉球航路や琉球糖の調査を行いました。
翌年、日本国郵便蒸汽船会社の副頭取に就任し、琉球航路を開設、砂糖等の沖縄の物産を独占的に扱い、蓄財しました。
その資本を元に1878年に造船業に転じて、東京築地で川崎築地造船所を、1887年に神戸に川崎造船所を設立し、今の川崎重工の基礎を築きあげました。
また、川崎正蔵の遺志により、1917年、神戸に私立川崎商船学校が設立されましたが、こちらは、国立神戸商船大学を経て、国立神戸大学海事科学部に発展していきました。

すなわち、今の川崎重工グループは、創立者が沖縄と関わらなければ、生まれる事が無かったのかも知れませんし、川崎重工グループには、沖縄の皆さんの汗が資本になっているといっても良いかも知れませんね。

★川崎重工株式会社
http://www.khi.co.jp/
★神戸大学海事科学部
http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/

 
 
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