至聖廟(孔子廟)

那覇は波上宮の隣に有る、至聖廟(孔子廟)です。
那覇の久米、旧久米村は、1300年の終わり頃、当時の琉球王府、中山王が、中国の文化を取り入れようと帰化させた、久米三十六姓と呼ばれる渡来した人々が住んでいたそうです。彼らはその後、琉球王府に大きな関わりを持つエリート集団として存在し、今でもその末裔の方がいらっしゃるという事です。
こちらは、中国から渡来した人々の心のよりどころとして、孔子様や天妃様とよばれる神様をお奉りしている所だそうです。
正面の入口はいつもしまっているそうなのですが、ここは孔子様専用口となっており、孔子様以外の方は、正面から見て右の入口から入る事が出来ます。無料です。

正面の建物。こちらに孔子様をお奉りされています。

安置されている孔子様の像と位牌です。

他に境内には、天妃様や関帝王様を奉る建物や、奥には、久米村出身の偉人の碑があります。
この久米一帯は、昔から中国と結びつきの強い地域の様です。
他に福州園などの施設が有ります。今では市街化で判らなくなっていますが、もし第二次世界大戦で那覇が破壊されていなければ、横浜の中華街、神戸の南京町の様な、独特の街になっていたかもしれませんね。

 
 
沖縄発 役に立たない写真集