宮城ゼロ番地

北谷町宮城、通称「宮城ゼロ番地」です。
マリンスポーツで有名な砂辺に隣接してますので、間違ってここまで足を踏み入れられた方も多いのではないかと思います。私も、突然ケッタイな場所が始まるので、どういう土地なのかと興味を持っていましたが、先日ここで起こった火災の一件で解りました。

ここは1966年、個人が勝手に埋め立てた、不法埋立地だそうです。それにしては広大な土地ですが、当時はドル時代。琉球政府、日本政府、米国民政府のそれぞれの狭間で、勝手に、しかも大規模に埋め立てられてしまった様です。
その後、不法埋立における土地所有権を巡り、日本の国と埋立施工者のおっさんとの間で裁判になり、当然国が勝つ訳ですが、このおっさんのしたたかな所は、裁判中に他の人に土地を売ってしまったという所です。資料が無いのでなんとも言えませんが、もしこの件について何も知らない、いわゆる善意の第三者が買主の場合、どうなるんですかね?
ま、そういう訳で、土地を購入したのが、自動車解体業者だったという訳で、今に至っているとの事です。
現在は、国の所有権が確定し、一応沖縄県が管理しているという事になってはいますが、当然こういう曰く付きの土地です。放ったらかしになるのは目に見えてます。と言う事で、99年には、県内最大手の産業廃棄物処理業者が、有ろう事か、ここに勝手に産廃を大量投棄し、大問題になっていた様です。
砂辺ベイエリア隣接地という事で、使い様によっては、素晴らしい土地になると思うのですが・・・

2001年1月6日の火災で焼けた車の山の一部です。全部で200台以上の廃車が燃えたらしいです。
北谷町、嘉手納町の各消防本部及び、米軍カデナエアベース、キャンプズケランの各ファイアステーションから21台の消防車及び80人の消防隊員が駆けつけ、発見から4時間後に消し止められたとの事・・・・
しかし、これらの廃車、これからどうするんでしょう?もうここで、土に帰るのを待つしか無い様な・・・
も一つ素朴な疑問なのですが、日米両消防署で消火活動する場合、命令系統はどうなるんでしょ?あと言葉とか・・・

 
 
沖縄発 役に立たない写真集