無蔵水

 

画像の二つある岩の内、左側が「無蔵水(むぞうみず)」と呼ばれています。この岩の中腹には、どんなに日照りが続いても枯れる事のない水たまりがあると云われて、それが名前の由来となっているそうです。またここには、女性の模範と云われる民話が残っています。

昔、田名村に一家を構える若い夫婦がいました。その夫がある年の夏、小船で田名岬の沖へ釣にでたが、にわかに起こった風波のため吹き流されて2、3年の間行方不明になり、世間の人々はその夫は溺れ死んだものと思っていました。器量 の良かったその妻は、周囲から縁談申込みや親の再婚の勧めを「自分の夫は彼一人で彼が帰るのを待つばかり」と断り続けました。
 妻は、ひそかに夫が出かけた沖の見える無蔵水の水を頼りに、そこで機織りをして暮らし夫の帰りを待ちつづけました。すると、夫は遠い国の漂着し都合を見計らって帰るとの知らせが届き、妻は大いに喜こんだ。 そしてついに夫は帰ってきた。その後夫婦は夫婦お互いに励み家を起こし立身出世をしたとのことです。
 その後人々は、彼の妻の貞操を讃え、女性の戒めとして 「大田名のこしにンゾ水のあゆん、夫ふゆるあんぐわあれにあみし」と歌たい、女性の模範として多くの人々から讃えられました。(伊平屋村公式サイトてるしのNET より)

 
 

伝説の検証に、その無蔵水に登ってみる事にしました。岩の中腹から北の方を望みます。民話で出てくる奥様は、来る日も来る日も夫の帰りを待ちながらこの景色をみていたのでしょう。

 
 

中腹のくぼみの前に、香炉が置かれています。ここが伝説の水たまりの様です。

 
 

確かに水たまりの様なくぼみは有りましたが・・・枯れてました。。

 
 

なお、中腹まで登るのは難しくはありませんが、本来登る様に階段などが有る訳ではありませんので、登られる方は怪我などなされませぬ様に十分にご注意下さい。また、伝説の水たまりの位置ですが、ガイドブックによっては、頂上にあると記されている物もあります。私も一応確認はしているつもりですが、もし間違っていたら申し訳有りません。ただ、頂上まで登るのはかなり危険と思われます。伝説では女性の方が毎日登って居らっしゃたという事になっていますので、もし頂上でしたら、いくら民話といっても、かなり無理があるのではと感じました。もっとも、その奥様が、実は村一番のクライマーだったとか、身長が4m位あったとしたら、この限りでは有りません。

 

 
 
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