野國總管之像

米軍カデナマリーナ入口に立つ、野國總管之像。
知られていませんが、嘉手納町は甘藷(さつまいも)発祥の地なのです。
1605年に、この野國總管というお方が、中国は福建省から甘藷の苗を持ち帰り、嘉手納町野国で栽培させたのが最初らしいです。なお、野國總管というのは、野國という地域の担当役人の役職名らしく、本名はわかっていないとの事です。
当時の沖縄では、飢饉や干ばつで餓死者が出ていたそうですが、甘藷の普及で、餓死の危機から救われる事になったそうで、その後産業の恩人として尊敬される様になったそうです。
日本本土には、沖縄から、ウィリアム・アダムス(三浦按針)の手で長崎へ、前田利宇右衛門の手で薩摩へ伝えられ、青木昆陽により関東に伝えられ現在に至るそうです。
なお、サツマイモ、当の薩摩では、「琉球イモ」と呼ばれ、また、琉球では、唐からもたらされたので「唐イモ」と呼ばれていたそうです。
この方がいらっしゃらなかったら、鹿児島の焼酎は生まれなかった事でしょう。

 
 
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