奥間レストセンター


米軍の福利厚生施設、奥間レストセンターです。JALプライベートリゾートオクマの隣に有る、米軍専用のレクレーションエリアとなっています。
ここに、約700mの滑走路があります。
たまたま地図を見ていたら、不自然に直線の道路が目に入りました。で、調べてみたら、現在使用されていない、軽飛行機専用の滑走路だったのです。
上の写真は、滑走路の南端になり、中央分離帯が切れた先に、滑走路がまっすぐ続いています。
写真では壁みたいな物が有りますが、これは、滑走路の方に出入り出来ない様にする為のバリケードです。

こちらはゲートです。車の後ろに滑走路が続いています。このゲートを入り、左に曲がると、上の写真の所になりますが、米軍のIDが無ければ入る事はできません。

滑走路が少し見えている部分を拡大してみました。
進入禁止の標識と、プランターのバリケードが見えます。
そこから滑走路になります。

管理は空軍の「18th Support Group」という部署らしいです。

で、この滑走路、一体何の為に作られたのでしょう?
まずこの施設を、調べて見ましたら、1947年に当初から福利厚生施設として作られた様で、当時の航空写真を調べてみましたが、この施設が出来る迄は、まだ滑走路は造られていませんでした。
当時、ここに至る琉球政府道1号線、現在の国道58号線は、今と違い、名護以降は未舗装の、かなりの悪路だったそうなので、この滑走路は、ここで余暇を楽しむ軍人さん向けに、各基地からシャトル便が出ていたか、又は上級将校さんなどは自家用機を飛ばしていたのかもしれません。
もう一つ考えられるのは、隣接するJALプライベートリゾートオクマは、1977年5月に返還されるまで、アメリカ国務省管轄の対共産圏向け放送局「Voice Of America (VOA)」の送信所で、また、VOAの琉球本部は、現嘉手納基地内だったので、その間の連絡用や、資材運搬用として作られたのかも知れません。

いずれにしましても、沖縄本島では唯一、戦争とは関係なく作られた滑走路かも知れません。

★FAC 6004 奥間レストセンター (沖縄県庁の資料)
http://www2.pref.okinawa.jp/oki/okinawa.nsf/0/021898b1a988e8db492568b100023e52?OpenDocument
この航空写真では、滑走路がはっきりわかります。

★Okuma Joint Services Recreational Facility
http://www.18services.com/okuma.html
KABの福利厚生部隊(?) 18th Services Squadron の、奥間レストセンターの紹介。

 
 
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