復帰前の沖縄の道路

復帰前の沖縄の主要道路の種類
●純軍用道路・・・基地内にある重要な道路で、基地外の主要道路と系列化して使用しているが、基地内で有る為、一般に開放していない道路
●軍道・・・基地外にあるが、軍事上の必要性より軍が設置し、維持、管理をしている道路。軍用地。
●軍営繕道路・・・琉球政府が道路法に基づき政府道として路線認定した道路を、軍の必要性により軍道として使用し、管理、保守は軍が行うもの。
●政府道・・・琉球政府の道路法に基づき、政府が設置し、維持、管理をしている道路。

路線番号の付け方については、基本的に、奇数が南北、偶数が東西を結ぶ線で、米軍が付けていった様です。この付け方は、合衆国本国にならった物だそうです。

また、当時、主要道は、「1号線」・・・等々と呼ばれただけではなく、米軍から「Highway One」・・・と呼ばれていた様で、現在でも英字雑誌では、本土の国道の呼称、「Rote 58」よりは、「Highway 58」「Hwy.330」と書かれる事の方が多い様です。

ここでは、各種資料を基に、旧軍道、政府道と、現代の道路がどの様に対応しているかを調べてみたいと思います。
なお、沖縄の日本復帰が1972年ですので、当時と道路や地理が違い、必ずしも今の道路と旧政府道とが対応するとは限りません。
また、ほぼ完成に近いのですが、一部はっきりしない所がありますので、そういう所は、新しい情報が入り次第、更新していきたいと思います。
※奄美大島に関しては、1952年の琉球政府告示そのままです。管理人が奄美諸島の現状及び歴史に疎い為、現在の道路とは対応させていません。ご了承下さい。

●沖縄本島
 

●本島以外

●奄美列島(参考)

参考 政府道

政府道とは、琉球全域にわたる幹線道路網を構成し、かつ、次の各号の一に該当する道路で、行政主席がその路線を認定したものをいう。
1.市又は人口二万人以上の町(以下、これらを「主要地」という。)とこれらと密接な関係にある主要地、港湾法に規定する特定港湾若しくは重要港湾若しくは地方港湾、漁業法に規定する漁港若しくは飛行場(これらを「主要港」という)又は主要な観光地とを連絡する道路
2.主要港とこれと密接な関係にある主要な観光地とを連絡する道路
3.2以上の市町村を経由する幹線で、これらの市町村とその沿線地方に密接な関係がある主要地又は主要港とを連絡する道路
4.主要地、主要港又は主要な観光地とこれらと密接な関係にある前各号の一に規定する政府道とを連絡する道路
5.前各号に掲げるものを除くほか、地方開発のため特に必要な道路

●琉球政府 建設関係法令集 道路法より

琉球政府の道路法は、本土の道路法に合わせて順次改正が行われており、高速自動車国道及び一般国道に関する規定、自動車専用道路に関する規定、軌道に関する規定が無い事を除き、当時の日本本土の道路法と、ほぼ同一の内容であった様です。
(参照:開発建設部十年のあゆみ(沖縄総合事務局))

潰地問題
潰地とは、一般には何らかの事情で役に立たなくなった土地の事ですが、沖縄で潰地と言えば、道路潰地の事で、未買収道路用地、すなわち、一般道路の用に供されている道路用地の内、所有権等の権原の取得がなされてない道路の事を言います。
何故その様な問題を生じる事になったかですが、戦中、戦後の混乱の中で、旧日本軍や米軍の一方的な土地使用、収用が有った場合、琉球政府の財政難で、権原の取得無しで土地を使用した場合、土地の位置、境界が、戦争による土地形状の変化、公図、謄本等の書類の消失等の為、所有者が判明せず、そのまま琉球政府が土地を利用した場合等がある様です。
この問題は、復帰前から琉球政府内にて解決の努力はされていた様ですが、そのまま復帰後も引き継がれ、今なお、旧軍道を中心に、未解決の土地があるそうです。

の〜がき
沖縄の道路、よく本とかで、58号線を、旧軍道1号線とか、旧琉球政府道1号線とかと書かれていますが、一体どっちやねん、それと、じゃぁ2号線、3号線はどうなんや・・と疑問が湧いてきまして、ネットとか図書館とかで調べました。
はじめは、こんなん簡単に判るもんやと思ってましたが、意外と資料が無い。
なんだかんだで、ようやく数冊の資料にたどり着いたと思った物の、細かい所で記述が違ったり、同じ年度に琉球政府から発行された資料にも関わらず、発行した部署が違う為か、起点終点の肝心な点で違いが有ったりと、ちょっとした調べ物のはずが、一週間近く、図書館、現地に調べに赴くはめになってしまいました。それでも判らない所は、とりあえず一番妥当と思われる文書から抜粋しており、判り次第新しい情報に更新させて頂きます。また、ここはこうだという情報が有りましたら、お知らせいただければ有り難いです。
調べていて判った事ですが、政府道は建設局の管轄ですが、軍道に関する軍との窓口は琉球政府の法務局が担当していたらしく、建設局では一応道路の事だから軍道についても把握はしていたらしいのですが、担当外という事で資料はあまり作ってはいなかった様でした。
軍道に関しての陳情ごとはとってもややこしかったらしく、たとえば、軍道沿いに済む人が、家の前の壊れたガードレールを直して欲しいというささいな事でも、個人→市町村長→琉球政府法務局→行政主席→米軍担当部署→米軍高等弁務官と陳情書類が回っていき、決済もその逆のルートを下りてくるというシステム、しかもそれぞれ日本語と英語の書類が必要だったみたいで、その件に関する分厚い資料綴りが残っていました。
とまぁ、なんやかんやで未完成ながらも形になりつつありますので、折角ですからここで公開させて頂きます。
一応上記の通り、ほぼ完成はしているものの完全では無いという事を踏まえて頂いた上で、転載、コピー、その他二次使用をされたい方はご自由にご利用下さい・・・って、こういう情報が必要な人って、殆ど居ないと思いますケド・・

 
 
沖縄発 役に立たない写真集