栄橋

栄橋、別名二重橋とも言われます。読谷村と嘉手納町の間を流れる比謝川の上流、嘉手納高校の近くに残る、コンクリート構造物の残骸です。
ジャングルを思わせる周りの風景から、映画「戦場に架ける橋」を思い浮かべますが、ここは、戦場で「落とされた」橋です。

元は1930年頃に架橋された橋で、主に現在の嘉手納町に有った製糖工場にサトウキビを運搬する為に使われたそうで、、橋の中央にはサトウキビ運搬の為のトロッコ用軌道が有ったとの事です。
当時このアーチ橋は沖縄一美しい橋と言われ、付近は遠足や散策で賑わったそうです。

戦争中は、この近辺に旧日本軍の駐屯地が有った様ですが、1945年3月末、米軍の比謝川集結を見て、南部に撤退する際、米軍の進路を絶つ為に、爆破されたそうです。
この橋は、爆破されたその時のまま、現在まで放置されています。川底には、爆破された橋の残骸も見えています。

現在、道路が橋の直前で途切れています。対岸と再度結ばれるのを待っているかの様です。

 
 
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