照屋特飲街跡

沖縄市のコザ十字路と照屋交差点の間から西側、銀天街という商店街周辺は、昔、黒人街と呼ばれた所だそうです。
1950年頃から米軍相手の店ができはじめ、1953年には映画館が2軒もでき、風俗営業店が30軒立ち並ぶ賑やかな特飲街として成長していったそうです。
当時、現沖縄市役所の場所に、コザキャンプと呼ばれる米軍キャンプが有り、そこに駐留する「クロンボー部隊」と呼ばれていた海兵隊の黒人兵士達が、毎晩ここで遊んでいたとの事です。
その時代、ゲート通り、BC通りが白人街、照屋が黒人街と、街が人種ではっきりと分かれており、白人街に黒人が、黒人街に白人が来ると、すぐに殴る蹴るのケンカやらリンチが始まったとの事。

現在ここは、ごく普通のスナック街及び商店街、住宅地となっており、当時の面影は殆ど有りませんし、米兵さん達が来る様な場所でもありませんが、よく見ると、看板にうっすらと英語の文字が残っていたり、以前ホテルだった様な感じの建物がいくつか有ったりして、言われてみれば、なんとなくわかる様な気もします。

 
 
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